天然石KRYPTOS

Glass BeadsHistory

Copyright(c)2009 Kryptos. All Rights Reserved.

とんぼ玉の歴史・形状・製作技術
TOP


天然石意味


とんぼ玉の形状


天然石・とんぼ玉の画像


連絡


リンクLINK
とんぼ玉(蜻蛉玉)概要

一般にトンボ玉(蜻蛉玉)と呼ばれているものは色つきガラスに紐を通す穴をあけた物の事です。そして表面は千差万別ですが一般的に円模様や縞模様が多いです。
日本ではトンボ玉、欧米ではガラスビーズGlassBeads(文化によって様々)と呼ばれています。

トンボ玉歴史

メソポタミアでは前18世紀に蜻蛉玉の書物が、バビロニア王国では全16世紀、エジプトでは前15世紀から製作が盛んになってきたということです。
ローマ時代初期に全盛期を迎え、様々な種類の技巧的な蜻蛉玉が誕生しています。


                     古代

ガラス玉以前

前30世紀ではまだ結晶が溶けていない不完全なガラスで、前25世紀からガラスの皮膜をかける技術が使われだしたようです。

MesopotamiaメソポタミアEgyptエジプト



紀元前32世紀ごろメソポタミア遺跡からファイアンス容器、トンボ玉が発掘されています。エジプトでは紀元前27世紀ごろからファイアンスのタイルが、紀元前15世紀からガラス器物・トンボ玉が作られたようです。伝えられているものに青地の円盤に、白また黄の目玉模様を付け、周囲に縄目または、黄色の小玉を装飾したものや、青地に白の水平線・斑点模様を付けたトンボ玉です。

ファイアンスとは石英微粒砂混合物に、少量のアルカリ溶剤を加えて焼成したもので、ガラスの前の時代に多く作られています。

Pheniciaフェニキア

 

前7世紀〜前2世紀では人面(人頭)蜻蛉玉、同心円の模様を玉全体にちりばめた種類が発掘されています。他には動物、青地に白や紺の同心円を細工した蜻蛉玉円筒形に様々な突起を溶着した種類もあります。
カルタゴで蜻蛉玉を作って貿易用の商品(貨幣)として使用していたようです。特に重ね張目玉は、ヨーロッパではケルト人に、東洋では春秋戦国時代の中国に伝わっています。

RomeローマEuropeヨーロッパ



ローマ時代地中海近辺で作られた蜻蛉玉は世界中に運ばれていたようです。
特にアレキサンドリアではミルフィオリ、モザイク、シリアでは縞目、同心円、ゴールドバンド(サンドイッチ)が製作されたと推測されて、ローマ時代ローマ帝国で製作されたガラスをローマングラスと呼びます。。
黒海周辺ではエジプト製を中心にフェニキア、西アジア製が多く発掘されているようです。

インド



始まりは紀元前7世紀と言われています。
前3世紀ごろの蜻蛉玉は瑪瑙、ガラスなどが多くなっています。玉は淡緑色また青色に白色の縞目が多く、6〜15世紀からは管に引いて切断したビーズが多く作られたようです。

China中国



多くは西アジアからの輸入が多いようで前10世紀ごろのファイアンス玉は多く出土しています。前5〜前3世紀の戦国時代に中国国内でも主にフェニキア玉の影響を受けて戦国トンボ玉が製作され始めたようです。
中国のとんぼ玉は複雑な文様が多く(主に七星分や重圏分)、模様は西アジアからの伝来のようですが、ガラス成分が異なり技術は輸入品と比べてもはるかに上回っています。また、道士によって製作されたと伝えられています。

日本

前2世紀ごろの遺跡から西アジア、エジプト(アレキサンドリア)で製作された蜻蛉玉が出土しています。


                     中世

Europeヨーロッパ



紀元後5〜8世紀の蜻蛉玉は、殆どの素地が暗赤色また赤褐色、黒緑色で模様は乳白色、黄色、薄青色、赤褐色の波、ジグザグ、水平帯の溶着をされたシンプルなものだったようです。

しかし、黒海周囲の東ヨーロッパでは紀元後6〜9世紀はモザイク、同心円、ジグザグ模様やミルフィオリ風の美しい蜻蛉玉がイスラム商人によって輸入されていたようです。

また、8〜11世紀にはヴァイキング時代の遺跡から大部分がイスラム製ですが、同心円文、花文、曲線文、ジグザグ、縄目、格子、水平帯、羽状、モザイク文などあらゆる種類が出土していています。これらのことから、ヴァイキングは世界中と交易を行っていたと考えられています。

朝鮮



殆どが交易によってもたらされた玉ですが、後5世紀には自国産と思われる自国産のトンボ玉もみられます。新羅の遺跡からは斑点分や同心円分を真似て作られた蜻蛉玉が出土しています。

Japan日本



日本製で最古のビーズは勾玉です。また、正倉院玉が日本独自のもので露玉、平玉、小丸玉、捩り(ねじり)玉、雁木玉、辻玉などの出土が見られます。

Islamイスラム



ローマングラスとササン朝ペルシャの技法を受け継ぎ、後10〜13世紀にイスラムでは美しい玉が、東南アジア、中国、北欧などに交易でもたらされていたようです。特徴としてはアラベスクの幾何学模様などのバランスのとれたトンボ玉が多いことです。

                     近世

Veniceヴェネチア



17世紀以降アフリカ貿易用にモザイク模様の円筒形蜻蛉玉(ミルフィオリグラス)が製作されて、アフリカの財宝と奴隷が新大陸に連れ出されていきました。
また、ミルフィオリ玉の製作は技術的に難しくヴェネチア特有の玉でした。その他インドネシア、アフリカ、北米などにもファンシー、ホワイトハーツ、シェブロン玉とともに輸出されていたようです。

Hollandオランダ



17世紀ごろにはグラーベランド、アムステルダムなどで製作されていたようです。
形状はヴェネチアの玉と似ていました。中でも素晴らしいシェブロン玉はアフリカ〜東南アジアに輸出されていました。

Japan日本



江戸期には唯一の開国先であるオランダより蜻蛉玉がもたらされて、長崎でガラス職人が蜻蛉玉の製作をはじめました。
そして大阪、京都、江戸でも盛んになり丸玉、角玉、瓜玉、棗玉、臼玉、切子玉、管玉、平玉、密柑玉、算盤玉、くちなし玉などが作られ様々な装飾やアイヌ交易用に使われてい、ました。

Javaジャワ・東南アジア



1〜4世紀の遺跡からローマ時代、13〜14世紀の遺跡からはイスラム時代の同心円・水平帯模様、17〜18世紀のヴェネチアの蜻蛉玉が出土しています。また、特に大きく美しいトンボ玉をジャワ玉と呼ばれていますが、はっきりとした製作地は明らかになってはおらず、インドネシアで西アジアの材料を使用して作られたとか、ヴェネチアと比べて渋い色合いの玉が多いことから、イスラム産とも思われています。
インドネシア語では、とんぼ玉のことをManikManikと言い、ジャワ出土のモザイク玉のことをJatimと言います。

To be continued.......